全人教育を全面に打ち出して教育活動をおこなっている教育機関が玉川大学であるが、この方針は現在この国の教育、特に北海道に於いて大切な教育方針だと私は考えている。
私共が教鞭を執っている東海大学でも人道教育を中心として現代文明論という授業があり、その授業では文系学生も理系学生も分け隔てなく幅広く現代の社会の問題点等を知って、今後の勉学の方向を学生自らが見つけ出すものである。
実はこれらのことは数学者でもある秋山仁教授と10数年前に始めたマセマティカル・アート作品展示をおこなってきた経緯とも、深く共通する部分があると考えている。
この国で数学は理系で芸術は文系との考え方が浸透しており、それらの分野が相容れる状況ではないと思われている中で数学と芸術を融合した展示を続けて、多くの方々から高い評価を得ていることを考えると、私達がそれほど的外れなことをしていた訳でもなさそうである。
また、シュタイナー教育が再評価されている北欧を中心としたヨーロッパの国々に於いても、私達が取り組んできたことや玉川大学や東海大学が取り組んできたことが理解される時代になったようでもある。
私はそれらの教育と武士道の教えとがとても近いものだと、考えている。
そのことは私が取り組んでいる彫刻表現や華道表現とも当然限りなく近いものでもあり、そのことを学生(弟子)に教授する時に生かさなくてはならないとも思っている。
私の故郷でもある萩の松下村塾でも当然おこなわれていたことは、私が再度言うまでもないであろう。
ところで先程のNHKの番組で日本沿岸の海産物(あわび・なまこ)の密漁問題を放映していた。
密猟者の多くが海産資源の今後の状況を考えている訳では当然なく、地元の漁師さんが大切に育てている小さいものまで根こそぎ密漁しているようである。
また、その摘発された件数が昨年だけで2,000件近くに及んでいるようで、摘発されていない密漁を考えるとこの国の沿岸海産資源は数年でなくなってしまうことも考えられる。
私は全人教育も人道教育も武士道も保身で先のことや他者のことを考えないことでは、全くないと考えていると同時に、そのような保身で身勝手な生き方をしている学生や公人がいる時には、今までも毅然とした態度で教育指導をさせて頂いている。
これからも私自身のこの姿勢は変わらないと同時に、上記のような自分勝手な密漁がおこなわれない為にも、シュタイナー教育を始めとした幅広い価値観の自由でありながら武士道の精神を受け継いだ教育が、この北海道で早急に望まれていると強く思っている。
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吉田松陰
松陰に関しては13歳で藩主に対して教授することをしており、知的で言葉遣いの正しい今で言うヤンキーには程遠い人物のように思われている。
しかしながら、言葉遣いは乱暴で書は悪筆でありそのことを気にする性格でもなかったようである。
ただ、武士道に通ずる智、仁、勇に関しては長けていたようで、今で言うヤンキーの性格にも似ていたと言える。
余談ではあるが、弟子の高杉晋作やその昔長州藩の藩主であった毛利元就とも似ている。